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2008年11月2日日曜日

デジタルテスター SANWA CD-780C の電池液漏れによる作動不良修理

長年使っているサンワのデジタルテスターCD-780Cが動かなくなりました。

小学生の時から使っているのですが、周囲の友人が初代ファミコン買ってもらっている時代に、ファミコンには全く関心が無くサンワのデジタルテスターを購入するという選択をしている時点で、何か間違っている小学生 (^_^;)

SAMWA CD-780C

当時CD-780Cを選んだ理由は20Aまで計測可能な一番安価なデジタルテスターというのが最大のポイントでした。

久々に使おうとしたら電源が入らなかったので
 電池切れ?
と、電池交換しようとテスターの蓋を開けたら、そこにはアルカリ電池の液漏れ跡が (T_T)
当然、電池を新品に交換してもテスターの電源は入らず・・・。

サンワ デジタルテスター CD-780C 電池液漏れ


というわけで基盤側を見てみると、特にアルカリ電池の-極~カスタムIC周辺にかけて重傷です。

SANWA DEGITAL TESTER CD-780C 電池液漏れ
SANWA CD-780C内部のカスタムIC周辺


更にテスターの分解すると、ちょうど裏側の電源スイッチ横の水晶が腐食でショートしているのを発見。液晶の固定金具の穴が基盤を貫通しているので、そこからアルカリ性の腐食液が伝わったみたい?

サンワ デジタルテスター CD-780C 水晶周辺


水晶発振子を取り付けたままでは腐食やゴミを取るのが難しかったので、水晶発振子を取り外して基盤を綺麗にしました。電池から漏れたアルカリ成分のせいで水晶発振子のケースも腐食している気が?
中まで腐食が及んでいなければいいのですが・・・。

サンワ デジタルテスターCD-780C水晶発振子


気になる箇所の汚れや、腐食したハンダをやりなおして、仮組で作動確認。

SANWA DEGITAL TESTER CD-780C 電池液漏れ修理完了

テスターは問題なく動いているようです。何も繋いでいないのに18.8mVと表示が出ていたり表示が0Vにならず振れますが、測定時に値が振れるわけでも無いし、私の用途では、このぐらいの精度でも困らないですし。
そもそも、20年以上校正に出さずに使っていたりするわけで・・・。

ケースを元に戻して終了です。

サンワ デジタルテスター CD-780C 電池液漏れ修理完了

2007年4月15日日曜日

簡易LEDテスターを自作する

LEDテスターの自作

LED工作する時には最近秋葉原の電子部品店でよく見かける800~1000円ぐらいの市販の LEDテスター を使用して極性の確認をしたり、明るさを決めるのに電流どのぐらいにするか見ていました。

LEDチェッカー

これはこれで、コンパクトだし、JUNK LEDの色・極性の確認・電流値・明るさの大まかな確認をする分には便利なんですが、実際の電圧・電流が分からないので電流流しすぎたかとか?良く分からない。

このLEDテスターを分解すると分かるのですが、電流値も抵抗で制限されているだけなので、電圧が1.4~3.6Vぐらいと間のあるLEDだと実際の電流は???

結局真面目にLED工作する時には実測しないと・・・ というわけで すんご~くメンドクサイ のでテスターを作ってしまえ~

自作LEDテスター仕様

  • 複雑なのは嫌い
  • 電圧 0~5Vぐらい、電流 2~20mA、20~200mAぐらいは表示で分かるように作る
  • 切り替えスイッチ等はなるべくつけない、テスト時用のPUSHスイッチと、電流調整のボリュームのみ
  • 電池で動く、9Vの角電池1つ
  • 普通の2本足のLEDと、四角い大型LED両方使える
  • 精度は、あまり要らない?から、できるだけあり合わせであまりお金をかけない

今回のLEDテスターの要になるインジケーターです。

100均電池残量メーター

要と書きながら100均で買った電池チェッカーから流用だったり?
この時点で精度は、ネェだろ

実際この電池テスターはバラツキが大きいようで、2個比較しただけで

  • フルレンジ時の針の振れが3割ぐらい違う
  • ある程度電圧がかからないと針が動き出さない

電池チェッカーのメーターの精度は値段相応?ちょっといじって動きをよくしましたが・・・。

更に、このメーターの動きを確認すると、なぜか
 1つは入力電圧にほぼ比例して針が動き
 もう1つは入力電圧が高くなるほど針の振れが小さくなる
という異なる特性だったため

  • 電圧側:入力に比例するモノ
  • 電流側:振れが小さくなるモノ

電圧側は比例表示で、電流側の低い電流の部分での分解能が高いのはいい感じになりそうです。でも製品バラツキすぎです・・・。
まぁ本来の電池残量確認だけならそれで十分なんですけどね

自作LEDテスター回路図

自作LEDテスターの回路図ですがやってることは、オペアンプの基本的な使い方の差動増幅という使い方をして、LED両端の電圧と、LEDに直列に入れた抵抗の電圧から電流に換算し、出力させているだけです。
LEDテスターの回路。クリックで拡大します

LEDテスター回路図

オペアンプは単電源で使いやすい
 LM358
にしました。この LEDテスター を作る上で工夫したのは、LEDの挿し位置を変えると電流制限・兼・電流-電圧変換抵抗への通り道が変わり、大電流・小電流の電流計レンジが自動?で切り替わるようにしたトコロ

電流制限抵抗は、大雑把に電卓で抵抗値を決めた上で
 CircuitMaker 6
というフリーソフトでシュミレーションをして小電流時と大電流時の電流表示がほぼ合うようにしてあります。この回路図はシュミレーションにするときに使った回路そのまんまです。
厳密には大電流時は電圧計測側オペアンプのマイナス入力側の抵抗値、小電流時は電流計測側のプラス入力抵抗が、240Ω分増えるので表示がずれるんですが2.4%なので、そんなものは無視。実際も目での読み取り誤差のほうが大きいぐらいだし。回路シュミレーターの使い方は、BLUE BACKSから電子回路シミュレータ入門 と言うのが出てますのでそれを参考にしました。

また、メーターと直列に入っている200Ωと610Ωは、メーターのバラツキが大きいので同じものを買ってきても同じ値にはなりませんので注意!!まねして作る人は居ないでしょうケド

自作LEDテスターの製作

いざLEDテスターの製作を始めると、ふと ボリュームに100mAは流れる事があるのに気が付く。このままじゃ過電流でボリュームがダメになるよーーー
 我ながらアホだ
というわけで、可変電圧レギレーターを使い入力電圧を可変させるタイプに急遽変更しました。回路図のボリュームの部分を
 PQ20RX11
という低ドロップ型の可変電圧回路に変更。回路はPQ20RX11のデータシートの基本回路をそのままで、R2を50kΩの可変にして、2番ピンを1番ピンとショートたものです。ただし、出力が3Vぐらいまでしか下がらないので、誤魔化し技を使い出力に整流用ダイオードを出力に直列に入れて、実測2.6VまでLEDにかかる電圧が落ちるようにしました。簡単なので文章のみで回路図は省略。

PQ20RX11にしたのは低ドロップ型で、一番最初に部屋で発掘されたからというだけで、特に理由は有りません。
ついでに27Ωの抵抗も最大2Wくらいになるので5Wぐらいの抵抗を使った方が無難です。

自作LEDテスターの中身

自作LEDテスターの中身

買ってきたのは、メーター・ケース・ボリューム・スイッチぐらいで、あとはゴミの寄せ集め・・・

基盤もホントは、オペアンプの部分の動作確認のために仮で基盤の切れ端に組んだら、問題なく動いてしまったのでそのまま使いました。
写真の右側に大きな四角い穴が空いてますが、メーターの取り付け場所間違えたので・・・。
最後にLEDの代わりにテキトウな抵抗を差して両端電圧をテスターで測定しながら、LEDテスターのメーターの目盛りを振りなおして終わり~

自作LEDテスター完成

自作LEDテスター完成

このケースは角電池の入る
  TAKACHI SGP-135B
にしたので、中身のわりに、筐体が大きいカモです。間違えて空けた穴も、それらしいプレートを作って誤魔化したつもりです。

ここまでで構想1日、計算・実験2日、部品集め・組み立て、表示まわりの仕上げ3日で、約1週間ってところです。合間?に会社行ったりしてますが・・・。

上は小型LED挿入時、下は大型LED挿入時。いい感じかなと。自画自賛

自作LEDテスター小電流時
自作LEDテスター大電流時

実験中に急遽方針変更でPQ20RX11でっち上げた可変電圧回路のコンデンサを、探すのメンドクサイから後でいいやと付けずに仮組みで動かしたら発振起こしたぐらいで、久々のオペアンプだった割にはあっさり動いてつまなかったり? トランジスタ以外で回路組んだの久しぶりだったりするけど。


LEDチェッカー

2006年9月15日金曜日

デジタルテスターMASTECH M93Aに入っていたA32タイプのアルカリ電池を分解する

仕事用に会社に持っていて使っていたカード型テスター
 MASTECH M93A
の電池が切れました

スイッチ切り忘れた自分がいけないんだケド

デジタルテスターMUSTECK M93A


仕事で使う時なんて、導通と、抵抗値、直流の5・12・24Vと、交流の100Vぐらいが、だいたい分かれば十分だし、デカイと机の中で邪魔だし、それに自腹だし~と、安いのにしたんですが、

オートパワー オフも無い上に、電池が余り見かけないA32特殊なものだった(T_T)
(秋月電子さんで1本\50で取り扱ってるので、入手自体は問題無いんですが送料や交通費考えると・・・)

9V乾電池golden power A32

 golden power A32
という、
直径 約7.6mm、長さ 約21.6mm
の小さな9Vのアルカリ電池です。

並んでいる10円玉は、大きさの参考用です
それにしても、この A32 というサイズの電池、こんなに小さくて9Vとは?中はどうなっているのかバラして見てみる事にします
A32 の、ケースを半分はぎ取ったところです。絶縁用の白い紙に包まれた、小さなボタン電池が6つ並んでいるようにも見えます?

9V乾電池A32 inside


ボタン電池のようなモノの正体は
 LR732
直径 約6.5mm、長さ 約3.1mm
というアルカリボタン電池でした。LR732という電池も初めて見ました。

A32 inside

上から
外皮の金属 → 絶縁用の紙

左から
マイナスの電極 → 絶縁ワッシャー → LR732が6個 → 電池を押しつけるための波型ワッシャー → 絶縁ワッシャー → プラスの電極

になります。
というわけで、小さな電池を並べて、ケースをかぶせただけで面白くなかった(^_^;)

また、このテスターの説明書によると使える互換?電池は
 GP10A 1個、SR45 6個、LR45 6個、LR932 7個
のいずれかが使えるようです。
9Vと言うわけで、角電池の”006P”を繋ぐのも有りかも?と思うんですが、カード型テスターじゃなくなるので、素直に”LR45”買って来る???