2007年12月27日木曜日

LED工作では意外と使いにくい?定電流ダイオードCRD

LED工作の作例では
 電流制限抵抗の計算がめんどくさい
とか
 電気わからないから計算できない
なんて理由から?使われる事の多い
 定電流ダイオード CRD
ですが意外と使いにくいので、個人的にはほとんど使いません。

入手のしやすいのは
  石塚電子株式会社SEMITEC の定電流ダイオードCRD
だと思います。

定電流ダイオードCRD の使いやすいところ

  • 単純な並列接続で電流を増やせる。ただし、石塚電子のCRDの場合。他は?
  • 肩電圧Vk以上の電圧の領域で使えば、電源電圧の変動が有っても電流値がほぼ一定。

定電流ダイオードCRDの使いにくいと思うところ

  • 定格電流の80%に達する電圧の肩電圧のVkが4V前後有る
  • 価格が高い。


分かりにくそうなので、たとえば白色LEDに10mA流すつもりでCRDを使うと考え直列接続すると仮定し
 E-103
というピンチオフ電流(Ip)が、8.0~12.0mAのものを使うとします。
データシートを見るとピンチオフ電流(Ip)の8割の電流が流れる肩電圧
 Vk = 3.5V
と言うことが分かります。

となると、白色LEDの順方向電圧 3.6V に、定電流ダイオードCRDの肩電圧 Vk の3.5Vを足すと、最低電源電圧は
 3.6V + 3.5V = 7.1V
になるので、乾電池で駆動するとなると乾電池5本直列以上にした電源が必要になるという不効率で、めんどくさい事になる。

ま、電圧がこれより低い分には、定格電流以下の電流値になるだけなのでLEDが過電流で壊れることはありませんが
作った本人は10mA定格の定電流ダイオードを使って10mA流して光らせているつもりなのに、実際はそれ以下の少ない電流しか流れていない
というダケ。


もし、安定した電圧の電源が確保できるならば、電流制限抵抗のほうが安価だし、抵抗値で明るさを調整できるので融通が利く。
たとえば5Vで一般的な白色LEDを光らせる場合、電流制限抵抗150Ωで、電流9~12mAあたりでLEDを駆動できる計算。USB電源なら電圧変動は大きくないので電流制限抵抗で十分という感じ。
電流制限抵抗を使った場合は電源電圧が変動すると、
 電流=明るさ
が変動するので、電源の安定度次第。

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